野菜畑の計画を立てる際、健康な生活を維持するためには適切な野菜の種まきや植え付けのタイミングを考えることが大切です。
1日に約400グラムの野菜を摂ることが推奨されていますが、これを一年間で考えると、なかなかの量になります。
そこで、どれぐらいの畑が必要か、また、野菜の生育に合わせた計画を立てる方法を紹介します。
畑の面積や野菜の種類によって計画を調整し、連作障害を防ぎながら美味しい野菜を育てるコツをご紹介します。
さらに、季節ごとにおすすめの野菜や、花芽の生育に注意が必要なポイントも紹介します。
野菜畑を楽しみながら、健康で美味しい野菜を収穫しましょう。
春の野菜畑計画を考えよう
個人差はあるかもしれませんが、健康な体を保つためには、緑黄色野菜150グラム、淡色野菜150グラム、イモ類100グラムなど、1日に約400グラムの野菜が必要と言われています。
これを一年間で考えると、毎日摂っても年間で145キログラムになります。捨てる割合を15%と仮定すると、一人が一年間に必要な野菜は約123キログラムになります。では、123キログラムの野菜を育てるには、どれくらいの畑が必要でしょうか。
100平米の畑で約170キログラムの収穫が得られるので、一年に2回作付けを行えば、約36平米の畑で自給自足の野菜を栽培することができることになります。
種まきのタイミングを大切にしよう
家庭菜園を楽しむためには、種まきのタイミングをしっかり守りましょう。適切な時期に植え付けを行えば、満足できる収穫が期待できます。
ビニールや寒冷紗を使えば、種まきのタイミングを調整することも可能ですが、野菜が最も適した気温の時期に植えることが大切です。
野菜が芽を出す季節に植え付けることは、成功への第一歩です。
野菜は、高温に強いものや寒冷に適したものなど、さまざまな種類があります。高温に強く寒さに弱い野菜、高温に弱いが低温には強い野菜、やや寒さに弱い野菜、寒さに強い野菜などに分類されます。
高温に強く寒さに弱い野菜:オクラ、エンサイ、さつまいも、エダマメ 高温に弱いが低温には強い野菜:カボチャ、きゅうり、すいか、メロン、トウモロコシ やや寒さに弱い野菜:シュンギク、セリ、ミツバ、カリフラワー、にんにく、わけぎ、セロリ、パセリ、レタス、じゃがいも、ニンジン、ビート 寒さに強い:イチゴ、キャベツ、ハクサイ、ブロッコリー、ほうれん草、玉ねぎ、ネギ、ラッキョウ、カブ、ダイコン、エンドウ、ソラマメ
高温に強く寒さに弱い野菜や、高温に弱いが低温に強い野菜は、春から秋にかけて種まきし、収穫時期は夏から秋にかけます。
やや寒さに弱い野菜と寒さに強い野菜は、秋から春に種まきを行います。これらの野菜は寒さに強いので、夏に植えるのは避けましょう。秋に種まきし、冬から春にかけて収穫します。
早すぎる種まきは、野菜が冬に育ちすぎる可能性があるので注意が必要です。
花芽の成長に気を付けよう
花芽の発生を「とう立ち」と呼びます。花芽ができると、葉野菜はそれ以上生育しませんし、根菜類の根も太くなりません。
ダイコンなどは低温の環境で、レタスなどは高温の条件下でとう立ちします。また、ほうれん草やシュンギクは日が長くなるととう立ちします。
このようなとう立ちのリスクのある野菜については、種まきのタイミングに注意し、早すぎるか遅すぎるかを避けましょう。
家庭菜園の計画を立てよう
家庭菜園の計画を立てる際に、野菜の種まきや植え付けのタイミングが重要です。また、連作障害も考慮する必要があります。
菜園をいくつかのエリアに分け、年ごとに植える野菜を変えていくことで、連作障害を回避しましょう。
春におすすめの野菜は?
春には、ナス、ピーマン、トマト、きゅうり、カボチャ、すいか、オクラ、エダマメ、ツルムラサキ、しそ、サトイモ、さつまいも、フジマメなどがあります。
さらに、春と夏にはキャベツやじゃがいもも育てることができます。特にキャベツは秋にも植えられる便利な野菜です。
ニラ、ネギ、エンドウは春と秋の両方で育てられます。
春、夏、秋にはレタスとダイコンも楽しめます。
そして、冬以外にも育てられる野菜があります。
ほうれん草、カイワレ、コマツナ、小カブ、シロナ、シュンギク、セリ、チンゲンサイ、ニンジン、パセリ、葉ネギ、フダンソウ、ラディッシュなどは、冬以外の季節にも育てられます。
季節に合わせて、多くの野菜を楽しんで育てましょう。